運命
これは僕が19歳の時に交通事故にあった時のエレキギターの残骸である。
ヘッド(糸巻き部分)の砕け具合からもその時の衝撃の強さがわかる。
自転車で横断中の僕を居眠り運転の車が信号を無視して跳ねたのだ。頭を打ったせいでその事故についての記憶はない。後から聞いた話だと、跳ねられてボンネットに乗り上げ、車はガードレールに衝突。その後僕は歩道に転がったらしい。ギターはボディとネックが一続きの木で出来ている強固なものだったにもかかわらずバラバラになった。もう残ってないがボディも粉々になるほどの衝撃だ。間違いなくギターは僕の身代わりになって死んだ。
当時医学部受験のために浪人をしていたが、この事故は音楽家を目指す気持ちをさらに高める大きなきっかけになった。
若い僕は悟った。これは運命なのだと。
今でもこれを見るたびに思う。僕は死ぬまで音楽をやり続けるしかないのだと。