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ピンクのネクタイ

今日は面白いものを2つ見た。今日と明日、一話ずつ話すことにする。
第一話。『ピンクのネクタイ』


その二人はある駅から話しながら電車に乗ってきた。男は定年直前のサラリーマンという感じで頭は白髪まじりでやや薄い程度。パヤパヤした髪だ。顔は営業焼けなのか真っ黒な上に脂ぎってシミだらけである。それとは少々ギャップがあるが、ネクタイは爽やかなピンクで若々しく夏らしい質感のものをしている。目は優しそうだ。
 女の方は特に美人ではないが黒目がちでなかなかキュートな顔立ち(アラキ独断!)で年齢は一見28、9位に見えるがおそらく35歳位だろう。老けないタイプだ。服装はお嬢様風で武蔵野音大出身といった感じだ。(またまたアラキ独断イメージ!)


二人は仕事上は上司と部下という関係かもしれない。だが会話はタメ語だ。女が男の目を見ながら話す顔には「かわいい私のダーリン!☆」と書いてあった。
どう見ても不倫カップルだ。これで親子とか夫婦という雰囲気ではない。


二人は立っていたが座席の背もたれに付いている同じ手摺に掴まっていた。指と指が微妙に触れ合っている。見つめ合って甘い雰囲気で語り合う。こちらからは女の表情がよく見える。この男に惚れているのがわかる。


大きな駅で男が降りるようだ。まだ二人は車内。女は軽く胸の辺りで手を振る。口の動きが「バイバイ…」と言っている。男は名残惜しいのか女の腕を掴んでいっしょに降りようとするが女はドアの前で立ち止まり、男はホームへ。
プルルルル…
発車の合図が鳴り響く。ピンクのネクタイが光っている。きっと女からのプレゼントなのだろう。もしかすると今日は男の誕生日。食事をして、もらったその場でネクタイをして見せたのか。


「わぁ、ありがとう!ボクに似合うかなぁ(汗)…」
「ねぇ、して見せて」
「… ほら…どう?」
「かわいいっ!素敵よ!思った通りとっても似合うわ!」


電車のドアがしまる。男は動き出した電車の窓に向かってずっと優しそうに手を振っていた。
別れた後、男はきっとタクシーの中でピンクのネクタイをはずし、朝出かけた時のネクタイに戻すのだろう☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ワハハ!事実はまったく違うかもね〜っ!!また明日!!

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コメント (5)

びわ  さんのコメント

定年近い亭主を持つ妻はピンクのネクタイはチョイスしませんね、たぶん・・・
きっと荒木さんの想像通りに彼の目の前にいる彼女がプレゼントしたのかも。
いつか修羅場というドラマが展開されるのでしょうか、昼メロのように。
甘い時はすぐに終わるものです。
明日のお話が楽しみです♪

えっつ  さんのコメント

ねだられても一緒に電車を降りない女性だから、男性も好きになっちゃうんでしょうね。
荒木さんの妄想、きっとその通り!だと思います!
でもそんな時に男性にはデレデレしないでもらいたい!と思うのは私だけでしょうか。
もう一つのお話も楽しみにしてます☆

まっちゃん  さんのコメント

まず、タイトル「ピンクのネクタイ」に笑えました(^O^)
そして荒木さんの観察力、想像力のたくましさに脱帽!です。
私は、電車の中ではいつもボーっとしてます。
今度、もっと観察してみようかな・・・

むむ  さんのコメント

妄想力。。。

素敵。。。

やっぱりいろんなところに発展するような回路持ってないと素敵な作品って作れないんですね。^^

いろんなものいろんな形で発表してくれて楽しくてうれしいです。^^

なおchoco  さんのコメント

面白い!!!
荒木さん、絶対作家の才能ありますよ(^O^;)
わずかな間の出来事だと思うんだけど、ストーリーが出来上がってる!!
すごーー!実話ってとこがすごい!(笑)

こんなん大好きです♪
さあ次の作品はどんなかな?

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2007年08月06日 23:22に投稿されたエントリーのページです。

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